EPSONの登山用ウェアラブル機器
WristableGPS for Trek 『MZ-500』を富士山で使ってみました。
2015/08/28 up!
お久しぶりです、けんたそです。
弊社同好会メンバーとおととしから富士山に登り続けて今年で三年目。
過去二年間、八合目で天候不良となり、山頂でご来光が拝めませんでした。
しかし!今年は元気に素晴らしいご来光を拝むことができましたよ!
時につらく厳しい登山でしたが、EPSONさんにお借りしたウェアラブル機器があったおかげで
モチベーションを維持できたんです。
どういうことかって?それは下をチェック!
同好会メンバーの感想をまとめてみましたよん。
■そもそもWristableGPSってなあに?
EPSONのWristableGPSは、複数のGPSの信号を受信して、自分のいる位置情報や時間情報を記録してくれる腕時計型の端末です。
今まで主にランニングやマラソンの用途にシリーズ展開していたのですが、
新商品『MZ-500』は初めて「登山やトレイルラン専用の機器」に位置づけられ
「GPSセンサー」「地磁気センサー」「加速度センサー」「温度センサー」「気圧センサー」の5つのセンサーを併用して、
標高などを高い精度で記録できるようになっています。
▲富士スバルライン五合目での装着シーン。
ここまでは車でも来れますが、なんと歩いてきました。
富士山本宮浅間大社本宮 標高850m地点から
6時間40分、13Km歩いて、1,487m登ったことがわかります。
ガイドブックに書いてある情報ともほぼ一致して驚かされました。
■ここが良かったよ。
①ナビゲーションが便利で安心して登山できる
②持ち歩きしやすい(軽い・バッテリー長持ち)
③操作しやすい(手袋したままのボタン操作&付け外し)
①ナビゲーションが便利で安心して登山できる
初めていく山で『この道であっているのだろうか・・・?』
という不安は、登山経験者なら誰もが経験したことがあるはず。
同好会のS氏は、ナビゲーション機能のおかげで安心して登山ができたとのこと!
ナビゲーション機能は、
・「現在位置」が分かる
・「残り距離」が分かる
・「ルート通り歩けているか」が分かる
という機能
左:3D標高ナビゲーション。現在地と次のポイントの標高が確認できます。
右:平面ルートナビゲーション。今いる場所が平面で確認できます。
EPSON HPより画像引用(http://www.epson.jp/products/wgps/mz500b/feature_2.htm)
S氏は、自分の体力と照らし合わせて下山するか判断できるから、
無謀な挑戦もなくなるので登山初心者こそ活用すべき製品と感じたらしいです。
ただ、このナビゲーション機能を使うにはPCを使ったルート登録が必要で、
S氏かなり手こずった様子。
けんたそは二度も登った山だし、ガイドさんもついているし、めんどくさいのはちょっと...
という理由でルート登録を端折ったので、ナビゲーション機能は使いませんでした。
もちろん、初めての山ならマストで登録しておいた方がいいと思います!
②持ち歩きしやすい(軽い・バッテリー長持ち)
今まではスマホのGPSトラッカーアプリを使用してましたが、やはり専用機は安心。
スマホのようにバッテリー切れの心配がなく、軽量なので長時間装着しても、重さが気になりません。
S氏もけんたそも、今回の富士登山では、神奈川の自宅に戻るまで余裕でバッテリーが持ちました。
スマホのアプリを使用していた時は、モバイルバッテリーが必須でしたが、
これがあれば不要なのでザックが軽くなるのもありがたいです。
GPS精度の設定を変えれば、最大110時間もバッテリーが持つそうなので、
テント泊の縦走にも使えそうですね。
▲下山後に、bluetoothで専用スマホアプリにデータを転送した時の記録地図。
スタート地点、ゴール地点はもちろん、休憩や仮眠で測定を一旦停止したポイントも一目瞭然。
正直、これは一生の思い出になります。
③操作しやすい(手袋したままのボタン操作&付け外し)
腕時計のアームバンドは細かく調整用の穴が開いているので、大柄なS氏も、小柄なけんたそも、ぴったりはまりました。
手袋したままでもボタンが大きくて操作しやすいです。
特筆すべき点は付け外しも、手袋したままで簡単な点。
どうしても山は気候と気温に合わせて衣類の脱ぎ着が多くなるので、手間が省けて便利でした。
■S氏の!ここはちょっと気になったよコーナー。
・ナビゲーション機能が売りでありながら、その準備作業が難しい。
PCとの連携が初期設定・ルートのエクスポートは煩雑でした。
PCを使わないでも、スマホだけで、ルート登録が完結できるようになると
(たとえばスマホのアプリを使って、ヤマレコからルートをダウンロードしてインポートするなど)
利便性が高まるなと思いました。今後の対応に期待!
・温度計は腕にしたままだと10℃前後の誤差があった。
体温が伝わるので難しいとは思いますが、
実用を考えると腕にしたままで正確な温度が出て欲しいな。
・ザックを降ろす時に本体が分厚いのでひっかかる。
本体が引っかからないように自分がストレッチして身軽な身体になる、のはちょっと大変なので、
もう少し薄いとひっかからなくてザックを降ろしやすいと思いました。
・充電器が専用端末なのでマイクロUSBで普通に充電できるようにしてほしいなと。
万一ケーブルが断線しても即替えが利くので!
▲朝5時、山頂からちょっと下った3,599m地点で こんなにきれいなご来光を拝むことができました!
けんたその使ってみた感想:
常に自分の位置情報がわかるので、それが「達成感」や「モチベーションの維持」につながったと思います。
登山中の記録はこの時計に任せておいて、登山に集中できる安心感は、
この時計がもたらしてくれる最大のメリットだと思いました。
ちょっと強気な価格帯ですが、
定期的に登山する方はもちろん、これから登山を始める方にも
この一台が強い味方になることは間違いないと思いましたよ!
▲スバルライン五合目にいたゆるキャラ。
WristableGPSで心に余裕をもった登山をすれば、
景色やイベントも楽しむことができていいことづくめです。