こんにちはノジマオンラインのPC・周辺機器担当の「はた」です。
Sony初のゲーミングモニター「INZONE M9」に引き続き、ゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」もノジマオンラインがいち早く入手。今回もプレステ歴25年の「はた」が先行レビューをしていきます。
こんにちはノジマオンラインのPC・周辺機器担当の「はた」です。
Sony初のゲーミングモニター「INZONE M9」に引き続き、ゲーミングヘッドセット「INZONE H9 / INZONE H7 / INZONE H3」もノジマオンラインがいち早く入手。今回もプレステ歴25年の「はた」が先行レビューをしていきます。
もくじ
今回Sonyより発表されたゲーミングギアは、モニター2モデルとヘッドセットの3モデルの計5モデル。その内、ヘッドセットは2022年7月8日発売予定の「INZONE H9」「INZONE H7」「INZONE H3」の3モデルです。
「すべての音に、耳を澄ませ。」そのメーカーのプロダクトコピーにある通り、このレビューで私は、このヘッドセットをつけた事で「従来のヘッドセットでは聞こえて来なかったすべての音」を耳にする事になりました。
前述の通り、INZONEから出たゲーミングヘッドセットは下記の3モデルです。
【INZONE H9】
-市場価格-
・36,300円前後
-主な特徴-
・プレイヤーを没入と勝利へ導く立体音響
・ゲームへの没入をサポートするノイズキャンセリング
・長時間快適にプレイするためのヘッドセット設計
・ストレスフリーな低遅延2.4GHzワイヤレス接続
・クリアなボイスチャットを可能にするブームマイク
・プレイヤーに寄り添うPCソフトウェア
・Perfect for PlayStation®5
-主な仕様-
・ドライバーユニット:40mm ドーム型
・ワイヤレス接続:2.4GHzワイヤレス接続/ Bluetooth
・対応BTコーデック:SBC,AAC
・バッテリー持続時間:32時間(ノイズキャンセリングOFF時)
・質量:約330g
・PS5との連携機能:ステータス表示機能、本体操作でのGame/Chatバランス変更
-主な付属品-
・USB Type-C(R)ケーブル(USB-A -USB-C(R))(約150 cm)、USBトランシーバー、保証書、ブランドステッカー
【INZONE H7】
-市場価格-
・28,600円前後
-主な特徴-
・プレイヤーを没入と勝利へ導く立体音響
・長時間快適にプレイするためのヘッドセット設計
・ストレスフリーな低遅延2.4GHzワイヤレス接続
・クリアなボイスチャットを可能にするブームマイク
・プレイヤーに寄り添うPCソフトウェア
・Perfect for PlayStation®5
-主な仕様-
・ドライバーユニット:40mm ドーム型
・ワイヤレス接続:2.4GHzワイヤレス接続/ Bluetooth
・対応BTコーデック:SBC,AAC
・バッテリー持続時間:40時間
・質量:約325g
・PS5との連携機能:ステータス表示機能、本体操作でのGame/Chatバランス変更
-主な付属品-
・USB Type-C(R)ケーブル(USB-A -USB-C(R))(約150 cm)、USBトランシーバー、保証書、ブランドステッカー
【INZONE H7】
-市場価格-
・12,100前後
-主な特徴-
・プレイヤーを没入と勝利へ導く立体音響
・長時間快適にプレイするためのヘッドセット設計
・クリアなボイスチャットを可能にするブームマイク
・プレイヤーに寄り添うPCソフトウェア
-主な仕様-
・ドライバーユニット:40mm ドーム型
・ケーブル長(メートル):約1.2m、金メッキ4極ミニプラグ
・質量:約299g
-主な付属品-
・USBオーディオボックス、保証書、ブランドステッカー
【3モデルの比較】
・ノイキャン付き・柔らかレザーのイヤーパッド・ワイヤレスと全部盛りのINZONE H9。
・そこからノイキャンを取って、イヤーパッドをナイロンにしたINZONE H7。
・3モデル中、唯一の有線接続でコスパ重視のINZONE H3。
ここから実機に触れていきます。
今回SONYさんからお借りしてきた「INZONE M9モニター」と、「INZONE H9/ INZONE H7/ INZONE H3ゲーミングヘッドセット」達です。(届いた箱がやけに大きいと思ったら、まさかヘッドセットも3モデル全部入っていたとは思いませんでした…)
【INZONE H9】
ハイエンドモデルのINZONE H9。ヘッドセット本体と、USBトランシーバーが付いています。化粧箱もリッチな作り。
付属品はこんな感じ。「各種書類/ブランドロゴシール/充電用のUSB-Cケーブル」が付属します。USBをコンセントに変換する電源アダプターは付いていません。(PCやPS5のUSBポートからも給電可能なので、特に不便さはありませんが)
【INZONE H7】
ミドルモデルのINZONE H7。パッケージの印刷が違うだけで、化粧箱はINZONE H9と多分ほぼ同じ様です。(付属品もINZONE H9と同じでした)
【INZONE H3】
エントリーモデルのINZONE H3。コスパ重視かこれだけ化粧箱も少し簡素です。(でもヘッドセットの化粧箱なんて一度出したら多分二度と使わない気もするので全然問題なし)
有線モデルなので充電ケーブルが不要な代わりに、USB-ヘッドフォンジャックの変換ケーブルが付属していました。(ジャックがない人もいる自作PCゲームユーザーには地味に嬉しい付属品です)
3箱並べるとこんな感じです。本体の大きさには差はありませんが、箱はINZONE H3が若干コンパクト。
見た目はINZONE H9とINZONE H7はほぼ一緒で、INZONE H3のみイヤーカップの形状と、一部分でカラーリングが異なります。
【各種ボタン】
機能面でもデザインに違いがあります。
右下赤丸のINZONE H9にはノイズキャンセリング切り替えの「NC/AMBボタン」がありますが、INZONE H7にはありません。
また、左赤丸で囲った「電源・Bluetooth・GAME/CHATバランス」がINZONE H9/ INZONE H7にはありますが、有線接続のINZONE H3にはありませんでした。
【イヤーパッド】
気になるイヤーパッド部分の比較です。
H9はふわっとした着け心地ながらも、ノイキャンを活かすべく遮音性を高めたソフトフィットレザーイヤーパッド(合成皮革)。INZONE H7とINZONE H3はさらさらした肌触りの、快適性の高いナイロン素材を採用しています。密閉度が高い分音質はINZONE H9の方が良いですが、耳元の通気性を優先したい方はH7やH3もオススメです。
押し心地はどちらもふわふわ。「低側圧」を謳うだけあり、長時間つけていても頭が痛くならない秘訣はここにありました。
【ヘッドバンド】
ヘッドバンドは3モデルとも同じ素材で、こちらもかなりクッション性が高くふわふわ。帽子はいつも60cmを買う頭の大きい私でも、つむじが痛くなりませんでした。
【イヤーカップ】
個人的に嬉しかったのが、イヤーカップ部分が横に90°回転する点。机に置く際も安定しています。
ゲーミングギア約束の「光る」部分、ステータスランプが「INZONE H9」には搭載。Bluetooth接続時は青いLEDが暗い室内に煌々と輝きます。(2.4GHz接続時は白く光ります)
2.4GHzワイヤレスの接続はたった3ステップ。
①同梱のUSBトランシーバーをPCまたはPS™5に差し込む。
②セレクター(PC/PS5)が接続先に合っているかを確認する
③ヘッドセット本体(R)の電源ボタンを約2秒間長押しして電源をONにする
細かい設定なしにすぐ使えるのはありがたいです。
【ノイズキャンセリング設定】(INZONE H9のみ)
1.ヘッドセット本体(L)のNC/AMBボタンを1回押す
2.ノイキャン→外音取り込み→オフ、で切り替わります。
【GAME/CHATバランス調整】
ヘッドセット本体(R)のGAME/CHATボタンを押す
GAMEボタン:ゲーム音量 ↑ 、チャット音量 ↓
CHATボタン:チャット音量 ↑ 、ゲーム音量 ↓
今回は機材と時間の都合上テストできませんでしたが、本商品の大きなウリの1つに「立体音響の個人最適化」が挙げられます。
PC接続時のみに限られますが、スマートフォンアプリ「360 Spatial Sound Personalizer」を利用して、ユーザー1人1人の耳の形をスキャニング・その構造に添って最適化された音質を自動設定してくれる機能もあります。
設定はかなり簡単なので、PCゲーマーの方はぜひこの機能を使ってからゲームプレイしてみて頂きたいです。
こんな高性能なヘッドセットですが、バッテリーも最大32~40時間駆動に対応。10分充電で1時間駆動の急速充電にも対応しています。
また、充電中の利用も可能なので、充電し忘れや長時間耐久プレイなどにも耐えられます。
それではいよいよ実機プレイレビューです。
今回レビュー用でプレイしたのは「バイオハザード ヴィレッジ」「エイペックス」「ニーアートマタ」「原神」「ロックマンX アニバーサリー コレクション」の5タイトル。
「INZONE M9」のレビュー時にも着用していましたが、やはり「INZONE」シリーズを使ってのホラーゲームは怖すぎる…。ドミトレスク夫人が近づいてくる足音、鋭い爪に引き裂かれる音ももくっきり聞こえます…。
ちなみに「Game/Chatバランス」ボタンもここで試しました。ヘッドセット右にあるボタンを押すと、画面右上に音量バランスバーが表示。これでゲーム音量とボイスチャットのバランスをシーンに合わせてワンタッチ変更できます。
対人系FPSでは「INZONE H9」の本領発揮。遠くの銃声や上下左右360°の足音までくっきり聞こえてきました。建物を挟んで立体的に戦闘が展開していくシーンの多いタイトルなので、上下階の足音を聞き分け出来るだけでかなり情報量が違います。
また、「INZONE H9/ INZONE H7」はワイアレスとの事で、最初遅延やノイズを心配していましたが、全く感じられませんでした。試しにINZONE H3をPS5本体へUSBアダプタ経由で接続しましたが、こちらと比較しても全く差は感じられません。
この遊園施設のBGMが好きで、このヘッドセットで聞いてみました。ヴォーカルの声の透明感や、曲の深みがさらに増して聞こえます。サビは鳥肌もの。
長くやってるゲームでしたが、ここで新たな発見もありました。モンドの草原を走っているとヘッドセットから聞き慣れない不思議な音が…。フィールド各所にあるこの「風の種」、実は近づくとかすかに音がする事をこの「INZONE H9」を通して初めて知りました。
最新ゲームだけでなく、30年近く昔のゲームでも音質はさらにクリアに。懐かしいBGMもこのヘッドセットで聞き直してみると、感動もひとしおです。
スマホアプリでも最近では対戦や協力プレイが流行って来ており、LINEやDiscordなどのアプリで気軽にVC(ボイスチャット)を併用出来る点も魅力です。
ですが、そんなスマホゲームには1つの弱点が…そう、スマホのバッテリー問題です。
「ゲームプレイ中はガンガンバッテリーが減るので、充電しながら遊びたい!」
「でもスマホ本体のスピーカーやマイクだと、指の操作音も拾って肝心のゲーム音に集中できない…」
そんな時に、Bluetooth接続出来る「INZONE H9/ INZONE H7」の出番です。
という事で、今回レビュー用でプレイしたのはスマホ版の「原神」で、LINEとDiscordを使用してボイスチャットを少しテストしてみました。
結論、普通に使えました。マイクももちろんヘッドセット側から拾うので、スマホ操作のタップ音なども相手には聞こえません。もちろん音はスマホスピーカーより断然良いのでプレイしていて断然気持ち良い。
ただ、唯一惜しい点を挙げるとしたら、今回使用した「INZONE H9」にある「Game/Chatバランス」ボタンが、スマホ接続では機能しなかった事でしょうか。(元々PCやPS5接続を対象とした機能なので、動かなくても当然ではありますが)
【2.4GHz&BTの同時接続にも対応】
そして、このヘッドセットのさらに凄いところが、2.4GHz&BTの同時接続に対応している点です。つまり、PCゲームやPC5でゲーム音声を聞きつつ、スマホのVCアプリで知人と通話もできちゃいます。
またこれを応用すれば、youtubeなどの動画投稿用に、ゲームをしながら音声別撮りなど面白い使い方もできそうです。
まず前述した通り、「ワイヤレス≠遅延」である点。これは実際にゲームをいくつかプレイし、3モデルでそれぞれ聴き比べてみましたが、私の素人耳では正直どれも遅延や音質の差、目立ったノイズの有無は全く感じませんでした。
また、試しに冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機などの生活家電の近くでもテストしてみましたが、流石の2.4GHz接続とあってかこちらもノイズなどは聞き取れませんでした。(あくまで私の自宅環境ではという点をご留意ください)
Bluetooth接続ではまた変わってくる可能性もありますが、折角同梱のレシーバーがあるので可能であれば2.4GHz接続をオススメします。
3機種とも実機を体感して出した結論、「人それぞれ」。(結局それかよ、とか言わないで下さい…だって本当なんです…)
【INZONE H9】
音質は先程もお伝えした通り、ノイズキャンセリング機能を加味すれば断然「INZONE H9」に軍配が上がります。
足音1つで勝敗を左右するシビアな戦いを強いられるゲームや、その世界に没入してゲームを楽しみたい際など、プレイ中に周囲からの環境音1つ入るだけで旧に現実に引き戻されたりしませんか?
近所を通る電車や車の走行音、近所の子供達の笑い声、アパートのお隣さんのTVの音声、家族やペットの生活音、冷蔵庫やエアコンの駆動音や、一番近い物ではゲームを起動しているPCやPS5のファンの音など…。私達ゲーマーとゲームの世界の間に入り込んで来る雑音は数知れません。そして、どんなに密閉性の高いヘッドフォンやヘッドセットを使っても、どれらの雑音を妨げるのは中々に難しいです。
大好きなゲームと真面目に・じっくり向き合いたい、そんな方にこそ私は「INZONE H9」をオススメします。
【INZONE H7】
そこから価格が少し下がって、「INZONE H7」。
元々ゲームプレイ中は静かな環境が確保されている方や、周囲の音が聞こえなすぎるのも不安になる方にはこちらがオススメ。(ノイキャンが優秀過ぎて、宅配便のピンポンとかにも気づけない事ありそうですしね)
イヤーパッドもナイロンになりますが、これも決して悪い素材ではありません。レザーに比べ遮音性は少し落ちますが、通気性はこちらの方が良い作りです。ワイヤレスの便利さももちろん健在。
【INZONE H3】
最後にボトムラインの「INZONE H3」。
価格もINZONE H9の1/3と一気にお買い得感が増してきます。これからゲーミングデバイスを揃え始める方など、気軽に、それでもしっかり良いものを使ってみたい方にはオススメの商品です。
INZONE H9やINZONE H7のワイアレスの快適さに1度慣れてしまうと、私はどうしてもこの有線が邪魔に感じてしまいましたが、それでも充電なしで何十時間でもぶっ続けでプレイが出来るのはある意味魅力かも…!?
「INZONE M9」モニターと「INZONE H9/ INZONE H7/ INZONE H3」ゲーミングヘッドセットはいかがでしたでしょうか。このレビューで少しでも商品の良さが伝わり、欲しい!と思って頂けたら私も嬉しいです。(そしてその際はぜひ当店ノジマオンラインでお買い求め下さい!)
あのSonyが満を持して参入してきたゲーミングギア業界。eスポーツをはじめ、最近ではメタバースなども普及し始めましたので、これからますますゲームが面白くなっていきますね!