家電の節電テクニックをご紹介。家庭の電気使用量が高い家電とは? 家電の節電テクニックをご紹介。家庭の電気使用量が高い家電とは?

家電の節電テクニックをご紹介。家庭の電気使用量が高い家電とは? time 2022.04.18

2022年3月16日午後11時30分過ぎに、福島県沖で最大震度6強の地震がおこり、その直後から火力発電所などが停止した影響などでUFR(周波数低下リレー)の作動による停電が広範囲で起こりました。また、その影響を引きずる3月21日には、急激な寒波により東京電力管内の電力需給が厳しい状況にあるとして、政府として初の「電力需要逼迫警報」が発表されるなど、省エネに務める重要性を感じました

そうでなくても、SDGsの観点や、ガソリンや生活必需日の値上げなどで節約が求められている中で、電気代の節約は重要な要素と言えます。特に家庭内での電気使用量が多い家電に関して、節電テクニックをご紹介します。

2022年3月16日午後11時30分過ぎに、福島県沖で最大震度6強の地震がおこり、その直後から火力発電所などが停止した影響などでUFR(周波数低下リレー)の作動による停電が広範囲で起こりました。また、その影響を引きずる3月21日には、急激な寒波により東京電力管内の電力需給が厳しい状況にあるとして、政府として初の「電力需要逼迫警報」が発表されるなど、省エネに務める重要性を感じました

そうでなくても、SDGsの観点や、ガソリンや生活必需日の値上げなどで節約が求められている中で、電気代の節約は重要な要素と言えます。特に家庭内での電気使用量が多い家電に関して、節電テクニックをご紹介します。

電気使用量ランキング

経済産業省資源エネルギー庁の調査による家電の電気使用量ランキングは、
1位「冷蔵庫」
2位「照明器具」
3位「テレビ」
4位「エアコン」

となっております。特に上位3つは、季節に関係なく年間を通して使用する機器で、つけっぱなしにしている時間が長いことが特徴です。

参照:省エネ型機器の現状 経済産業 資源エネルギー庁

トップかと思っていたエアコンは4位、意外にも照明器具が2位と多くの電気を消費しているなど、イメージと異なる結果だと思った人もいるのではないでしょうか?

各節電対策をご紹介します。

電気使用量ランキング1位:冷蔵庫

消費電力量第1位の冷蔵庫は、食材を低温に保つために庫内の温度を一定にし続けるため常に稼働しています。ドアを開けっぱなしにしたり、熱い状態で冷蔵庫に入れると庫内の温度が上がって再び冷却するために電力が必要になります。

ですので冷蔵庫のドアの開け閉めは手早く行い、回数も減らすことがまず必要です。そのためには

・冷蔵庫内が整理されどこに何があるのか分かりやすい
・目的のものをすぐに取り出せるように整頓されている
・熱いものは冷ましてから入れる

など庫内の温度変化が少なくなるよう工夫する必要があります。

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また、冷凍庫は整理されていることに加えて、なるべく隙間なく収納すると、保冷効果が高まります

ファミリー層では、二人暮らしであっても300〜400L以上のものを使うことが多いかと思います。料理好きだったり、新鮮な野菜をいつでも食べたいという人は野菜室が真ん中のタイプが使いやすいですし、仕事や育児で忙しい家族には、冷凍室が真ん中にあるタイプが便利です。作り置きのおかずや買ってきたお惣菜をメインの冷蔵庫に入れ、使用頻度の多い冷凍庫から冷凍食品などを取り出して活用するなどの際に、ドアの開け閉めが容易です。

メインのエリアには、積み重ね棚やタッパーウェアのような積み重ねできる容器などで視認性や取り出しやすさの工夫をすると開け閉めの時間を減らせます。棚の段や右手側に飲料、左手側に調味料系などルールを決めて収納することで探しやすさアップです。

さらに、魚釣りが趣味で釣った魚をたくさん保存しておく必要があるとか、冷凍食品グルメを定期便で頼んでいるなど、冷蔵庫をフル活用しているひとは冷蔵専用庫をプラスするという手もあります。頻繁に取り出すものと、そうでないものを分けて専用機と冷蔵庫の冷凍室を使い分けることで、効率の良い使い方が可能です。ライフスタイルによっては、小さめの冷蔵庫と、冷凍専用庫という組み合わせの方が効率が良い人もいるかもしれません。

クーラーボックスのように上から出し入れするタイプの他に、一般的な冷蔵庫のようなスタイルのものなど様々ですが、設置場所や収納する分量に応じて選ぶのが良いでしょう。棚が設置されて縦に収納できるタイプは、整理しやすさと収納、取り出ししやすさに優れていますので、あえて買うならこちらの方をオススメします。

一人暮らしの冷蔵庫選びはこちらの記事も参考にしてみてください!
▶初めての一人暮らし。冷蔵庫選びは3つのポイントを押さえて快適に過ごそう



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電気使用量ランキング2位:照明器具

2位の照明器具は、一般電球と比較して80%以上の省エネ効果のあるLEDライトに置き換えることでほぼ解決できそうではありますが、蛍光灯や白熱灯など使用している電球が切れないので取り替えタイミングを待っているという人もいるかと思います。まだ使えるものを捨てるのもエコではありませんから、それはいずれ交換するとしても、夜中にトイレに起きた時用などで常に点灯し続けている常夜灯などは工夫次第で省エネ化可能です。例えば、LEDのセンサーライトにして、人が移動する時だけ点灯するようにすればその分電気代は削減できます。停電時も内蔵バッテリーで点灯するので防災面でも役に立つので一石二鳥です。

照度調整がある機器であれば部屋の明るさに応じて照明の明るさも調整することで電力の最適化が行えます。また、あかりが必要ない場合には壁スイッチでOFFにすると余計な待機電力もかかりません。

新しく買い換える際はなるべく省エネタイプのものを選び、今あるものは賢く使って省エネを目指しましょう

電気使用量ランキング3位:テレビ

テレビは、画面の大きさに応じて消費電力が変わります。もちろん大きな画面のテレビはその分消費電力が大きいということになります。視聴する部屋の広さにあったサイズのテレビにすることや、つけっぱなしにしないなどの使い方が重要になります。

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また、視聴中も画面の明るさを抑えるなど省エネを意識したモードを使う方法もあります。画面に埃がたまっていると暗く感じてしまいますので、こまめな掃除も必要です。

電気使用量ランキング4位:エアコン

エアコンは電気代がかかるイメージですが、夏と冬の需要期以外はほぼ稼働しないため年間を通しての電気代は第4位となりました。しかし、需要期にフル稼働すると電気代はもちろん、先日の電力逼迫警報のような電力需給全体に影響を与えることになりますので、省エネ効果を出すことが重要な機器でもあります。

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一般的には冷房時の設定温度の28℃以上、暖房時の設定温度を20℃以下にするのが良いとされていますが、正直なところこれだと夏は暑くて冬は寒く感じてしまう人が多いと思います。省エネをしつつ効果を発揮させるにはエアコン単体ではなく複数のアイテムを組み合わせるのがポイントです。


組み合わせアイテム例:
・サーキュレーター
サーキュレーターは、空間の空気を循環させることを目的とした機器で、室内の温度差を均一にしたり、換気を促進したりします。

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サーキュレーター・扇風機の組み合わせアイテム!!



・空気清浄機
空気清浄機とエアコンを組み合わせることで、空気の循環を生み出し、効果的に使うこともできます。シャープなど一部の機種ではエアコンと空気清浄機を連動させることで集塵、捕集効果と冷暖房効率の両方を向上させることができるものもあります。


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・カーテン・断熱フィルム
カーテンの併用も有効です。特に遮光カーテンは、熱を遮断する効果も高くなるので冷暖房の効果も得やすいと言えます。遮光カーテンには遮光1級、遮光2級などの等級が定められており、数字が小さいほど効果が高いとされています。

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昼間に遮光カーテンを使うと部屋が暗くなって照明が必要になってしまうという場合には、遮熱レースカーテンというものがあります。こちらを使うと夏の強い日差しで室内の温度が上昇するのも緩やかに抑えられます

さらに、窓ガラスに断熱フィルムを貼ると夏は涼しく、冬は暖かい状態を維持できます。



・カイロやネッククーラーなどのピンポイントアイテム
カイロやネッククーラーなどを併用してピンポイントで温めたり冷やすことで、体感温度を適切に保つこともできます。寒すぎる、暑すぎるとカイロやネッククーラーも効果が出にくいですが、エアコンを緩くかけている状態で使うと、エアコンは省エネ設定のままピンポイントで効果が感じられます。

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オフィスなど多くの人が滞在するエリアでは、空調の強度も強めになりがちですが、ピンポイントアイテムをうまく活用することで全体的には省エネ設定であとは個人で調整ということが可能になるかもしれません。

その他節電対策


テレビもそうでしたが、エアコンもフィルターの掃除などメンテナンスが重要です。また、室外機に直射日光が当たって熱せられたり、排気口付近に物があるなどすると効果が下がるとされています。室外機カバーを置いたり付近に物を置かない、空間を確保するなどして室外機が十分機能するように気を配りましょう。

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室外機カバーで節電しましょう!!





ちなみに、10年前の製品と比べてどれだけ省エネになっているかというと、冷蔵庫で約40〜50%、テレビでもおよそ40%、エアコンでは17%ほど省エネになっているということですので、10年以上経過して不具合が目立ち始めたら買い替えというのも一つの選択肢として出てきます。特にエアコンは夏の需要期になると工事の日程を組むのも大変になりますので、早めの検討がオススメです。


それ以外の家電や電気機器は、特性に応じて、時にはコンセントを抜くなどで節電を心がけたいです。
こちらの記事も参考にしてみてください!
▶テレワークで火災が2倍?気を付けたいOAタップの使い方

こちらで紹介した個別スイッチ付き電源タップや集中スイッチ付きタップなどを使用して、使用していない機器や充電が終わった充電器など、つい差しっぱなしにしてしまっている機器への電力供給をカットしてみるのも省エネの第一歩です。



電力会社について

電力会社の変更はリスクとメリットを考えて
2022年3月26日に「エルピオでんき電力事業撤退で14万件に影響」というリリースが出ました。
参照:エルピオでんき契約者向け「電力会社切り替え支援ホットライン」を開設

電力自由化を機にさまざまな会社が電力販売に参入しましたが、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格高騰の影響を受け、一部の新電力が事業の撤退や縮小に追い込まれています。また、新電力に契約を移行したユーザーも市場連動型プランにしたら電力需要期の電気料金の高騰に驚いたという人もいます。

普段の電気代が安くても、必要な時に電気代が高騰するならば意味がありません。目先の安さやポイント還元に釣られずプランの内容をよく検討して加入するようにしましょう。

ライタープロフィール

戸津 弘貴:iPod Styleという音楽プレイヤーやヘッドホンなどを紹介する情報サイトを立ち上げてライターデビュー。現在は、スマートフォンやカメラなどのガジェットやアウトドア、防災関連のライターとして活動中。

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