日本の気候に適し備蓄しやすく、日本人の主食となったお米。日本の食卓には欠かせませんね。白米はご飯一膳分で約240kcalでありながら腹持ちがよく、さらにおかずと合わせればよりおいしくいただけます。そしてお米を炊くための家電の炊飯器は、一人暮らしをはじめ、一家に一台は必要な家電です。
とはいえ炊飯器と一言でいっても、炊くだけのシンプルな機能で低価格のものから、鉄釜を使い多機能でお米を炊く以外の調理を楽しむことができるハイエンドモデルも。
これまでの記事では土鍋(タイガー)、鉄(象印)と続き、今回は炭。炭素材料で作られており、内釜を支えるかまどの構造にも特徴があります。
※比較対象には、筆者のこれまで使っていた炊飯器との仕上がりで味を比べています。
日本の気候に適し備蓄しやすく、日本人の主食となったお米。日本の食卓には欠かせませんね。白米はご飯一膳分で約240kcalでありながら腹持ちがよく、さらにおかずと合わせればよりおいしくいただけます。そしてお米を炊くための家電の炊飯器は、一人暮らしをはじめ、一家に一台は必要な家電です。
とはいえ炊飯器と一言でいっても、炊くだけのシンプルな機能で低価格のものから、鉄釜を使い多機能でお米を炊く以外の調理を楽しむことができるハイエンドモデルも。
これまでの記事では土鍋(タイガー)、鉄(象印)と続き、今回は炭。炭素材料で作られており、内釜を支えるかまどの構造にも特徴があります。
※比較対象には、筆者のこれまで使っていた炊飯器との仕上がりで味を比べています。
三菱の電化製品は個人的に冷蔵庫、特に氷点下ストッカや冷凍技術が素晴らしいというイメージが強く、炊飯器が思いつかなかったのですが、ネットのランキングでは上位に入り人気商品でした。
今回の三菱のハイエンドモデル、NJ-AWB10本炭釜。発売されてからバージョンアップし続けてなんと15周年。人気のモデルなんですね。木炭釜は熱伝導率が高くIHとの相性がよく、そのため内釜全体が一気に発熱し、釜底からは大きな泡が豪快に昇り、お米を押し上げるそうです。
さて、NJ-AWB10の重量は 約5.8kgとこれまでの紹介記事タイガー7.4kg、象印8.5kgとくらべ、ダントツの軽さ。やっぱり内窯が炭素だからでしょうか。
ボタンを押せば明るく表示されます。文字も大きく見やすいです。
内釜は羽釜で持ちやすいですね。出っ張りの部分から下は熱を逃さないようにし、羽の上からは熱を冷やすという独自の構造だそうです。
内釜は土鍋などと同様で壊れることもあるので注意が必要です。
この内釜にはフッ素加工がされており、もし自然と剥がれても3年保証付き(※1)で安心です。
本体を横から見た状態。350mlのペットボトルより背が高いです。電源は正面からみて左奥。本体表面はつやつやですね。炊飯器のデザインが丸型なのは好みが分かれそう。
ボタンですね。操作性は若い人やこうした操作が慣れている方なら直感的にできると思います。炊飯するだけなら右下のボタンを押すだけなので簡単ですね。
こちらも象印と同様、物理ボタンなのが嬉しいボタンと本体に隙間がなくコーティング加工がされているため、汚れがたまりにくく、本体の汚れも拭き掃除で簡単に済みそうなのも嬉しいです。フタをあけて中を見てみましょう。
大小さまざまな溝が多くですね、実際炊いて溝に水は溜まりませんでしたが使っているうちにここは汚れが溜まりそうです。我が家の炊飯器も同じで、キッチンまわりの電化製品にある溝っていうものはなんらか汚れが溜まっていくものです。こまめな掃除が必要ですね。
では、説明書を開いてみましょう。
ただ炊くのにもいろいろな炊き方がありますね。操作が慣れれば(簡単ですが)いろいろ試したいです。
私がこの機種で一番気になったのは「圧力をかけずに炊くため、冷えたご飯でもおいしい」という点。土鍋や鉄鍋で炊くならおこげに期待したいですが、炭素素材となるとちょっとイメージがしにくく、実用的な機能面に注目しました。
今回は新米を試し、さらに保存用の炊き方でご飯を炊き、冷凍もしてみます。
まずは銘柄別で新米を炊きます。
使う新米がコシヒカリなので、コシヒカリを選択。コシヒカリはどういった米か、を教えてくれました。調整もできるようです。
炊き上がりました。つやっつやしていますね。
お茶碗に盛りました。写真でみてもお米にハリがあるのがわかりおいしそう。
ハイエンドモデルの炊飯器で、新米を炊けばおいしいのは当たり前のような気がして、これまでの機種では土鍋や鉄鍋で試してみたいおこげ機能を使ってみました。今回はもっと現実的な目線で冷凍ご飯機能を試してみます。
この機種の特徴に「圧力をかけずにご飯を炊く」とおいしいというのが本当なのか試してみましょう。公式サイトではお米ひと粒ひと粒にある表面の保水膜が崩れずに残り、保水膜が残る=粒のなかにうまみをキープできている=冷凍してもおいしい!という理屈だそうです。
炊き方は簡単で、「まとめ冷凍用」を選び「炊飯」ボタンを押すだけ。
炊き上がり、冷凍します。
そして解凍(あたため)。
蓋をとったときに、いつもの我が家の炊飯器で炊いた解凍のご飯はお米独特の匂いが蒸気とともに匂うのですが、まずそれがなかったことに気がつきました。また、解凍すると一部がベチョベチョになったりすることもあるのですが、それもありません。
普通においしい!! いつもと同じ条件でチンしただけなのに。
ご飯を多めに炊いてストックする方に、とてもおすすめしたい。買いです。
本体の重さはハイエンドモデルにしては軽いので、高齢者でも安心して設置することができそうなので、ギフトにも向いています。基本の使い方はパネルとボタンの関連が理解できれば簡単です(このように書くと難しく感じますが、後期高齢者にはやや難しいかも?というくらいで、一般的には直感的に操作できると思います)。
気になるのは、冒頭で述べた溝。キッチン、浴室……水回りで使う家電や道具には、溝を不必要に作らないほうがいいとユーザー目線では思うのですが、軽量化のためなのか、凸凹と存在しています。
1日使っただけではどのように汚れるかわかりませんが、気になったポイントです。
エネルギー消費については、高級炊飯器は総じて最大消費電力が1000Wを超えるため、基本的には延長コードは使わないのが安全です。どうしても使う必要がある場合は、延長コードは定格が高い物を使いましょう。
購入時はエコ炊飯モードで、消費電力量は約161Wh、電気代は年間で約2309円(※2)と筆者の使っている安価な炊飯器に比べ、数百円高いレベルで済みました。
省エネ基準は100%を達成し省エネマークを取得しています。
製品を製造する際のカーボンフットプリント(製造過程ででるCO2排出量)などその他の項目についてはこれまでのTIGER、象印同様、記述なし。
※1内釜内面コート(フッ素加工)の保証期間は、お買い上げ日から3年間です。(取扱説明書の記載事項にそぐわない使い方をした場合は対象外となります。)内釜の割れ・ヒビ・欠け、内釜外面コートのはがれ等は保証期間内でも「有料」となります。
※2年間消費電力量から電気代を換算したもの。公式サイトに掲載されている「年間消費電力量(kWh/年)」をもとに、1kWhあたり27円で算出しています。
ライタープロフィール
井上 綾乃:フリーランスの編集者。主に実用書の書籍編集、雑誌では動画制作やアウトドア関連、料理やお菓子などのレシピ連載などを担当。