日本の気候に適し備蓄しやすく、日本人の主食となったお米。日本の食卓には欠かせませんね。白米はご飯一膳分で約240kcalでありながら腹持ちがよく、さらにおかずと合わせればよりおいしくいただけます。そしてお米を炊くための家電の炊飯器は、一人暮らしをはじめ、一家に一台は必要な家電です。
とはいえ炊飯器と一言でいっても、炊くだけのシンプルな機能で低価格のものから、鉄釜を使い多機能でお米を炊く以外の調理を楽しむことができるハイエンドモデルも。
今回はかまどで炊いたような、お米をおいしく炊くことに注力したタイガーさんのハイエンドモデル炊飯器を使い、実際にお米を炊いて試食してみることに。せっかくなので、新米で試してみました。
※比較対象として、筆者のこれまで使っていた炊飯器との仕上がりで味を比べています。
日本の気候に適し備蓄しやすく、日本人の主食となったお米。日本の食卓には欠かせませんね。白米はご飯一膳分で約240kcalでありながら腹持ちがよく、さらにおかずと合わせればよりおいしくいただけます。そしてお米を炊くための家電の炊飯器は、一人暮らしをはじめ、一家に一台は必要な家電です。
とはいえ炊飯器と一言でいっても、炊くだけのシンプルな機能で低価格のものから、鉄釜を使い多機能でお米を炊く以外の調理を楽しむことができるハイエンドモデルも。
今回はかまどで炊いたような、お米をおいしく炊くことに注力したタイガーさんのハイエンドモデル炊飯器を使い、実際にお米を炊いて試食してみることに。せっかくなので、新米で試してみました。
※比較対象として、筆者のこれまで使っていた炊飯器との仕上がりで味を比べています。
もくじ
本体内なべには本物の土を使って作った「土鍋釜」を採用し、内なべの底にあたる部分の本体側には遠赤土かまどが組み込まれています。遠赤土かまどが熱をしっかりとため込むことで金属釜には出来ない約280℃の高火力でごはんを炊き上げるのが特徴です。
また、土鍋釜によってご飯を炊いたときにおこる激しい対流のなかで、土鍋釜の特徴である細かな気泡がお米をつつみ込み傷付かず、表面がつややかでもっちりと仕上がるのがおいしさの秘訣。また、機能面では圧力を段階的にコントロールするため蒸らす温度を高く維持することでお米の甘みを引き出します。
ほかにもフタの内部にポンプが内蔵されています。ご飯を炊くときに過剰な熱で炊飯器から湯気がたくさん出ることがありますが、JPL-G100-KLはポンプによって過剰な熱を放出し、水分をコントロールし、もちもち弾力のあるごはんを炊き上げます。
そしておいしく炊いただけではなく、保温にも工夫がされています。
古来から日本で使われていたお米を保存するための木製のおひつは、木製のおひつは、おひつそのものが呼吸することでごはんの余分な水分をコントロールする役割を担っていました。JPL-G100はそれを目指しセンサーで湿度を調整し、保温でべちょべちょになったりカラカラになったりすることを防ぎ、おいしさを保ちます。
本体はどっしりと重量感があり、金属的なひんやりとした触り心地。マットな仕上げになっており、手垢などの汚れがつきにくそうです。曲線を使ったスタイリッシュなシンプルなデザインです。
横からみたサイズ感。ペットボトルよりちょっと背が高いくらいです。
本体を前にしてコンセントは左奥。
電源を入れてみると時計が大きく表示され、代表的な機能の選択ができます。筆者は直感的に操作ができましたが、タッチパネルと気付けない人は一瞬迷うかもしれません。パネルは昼間でも明るく、文字も大きく見やすいですね。
本体側のフタを開けると土鍋釜戸の中に中蓋がありました。それなりに重さがあり、何かおいしい秘訣になるのだろうなと期待させられます。
この中蓋は「一合料亭炊き専用中蓋」で、一合を炊くとき専用のもの。高火力で炊き上げる炊飯空間を作るための中蓋でした。
土鍋は重く高級感がある質感。表面にはゴールドで印字がされていました。
9月〜12月は新米が楽しめる季節。お米好きのシーズン到来ですね。
中蓋をするだけで特に難しいこともなさそうなので、JPL-G100の特徴でもある一合料亭炊きを試してみることに。操作もただ「一合炊き」を選択するのみ。操作性がシンプルにしてある気遣いは、高級炊飯器ならではといった感覚です。
取扱説明書を開くと、なんとお米の銘柄別に炊き分けができるという項目が。高級炊飯器はお米好きのこだわりに寄り添っているようです。
「一合炊き」を選択し、「炊飯/無洗米」ボタンを押すと、ボタンのまわりが赤く点灯します。
待つこと約1時間弱。もうすぐ炊き上がり、というタイミングでひとつ気づいたことは、蒸気が全くでていないこと。
これは前述した内蔵されたポンプによって水分をコントロールすることで、蒸らしに過度な熱を与えていないからのようです。
個人的には蒸気によって本体が汚れたり、周辺の壁・窓等が汚れるのを防ぎとても羨ましい機能ですね。
炊き上がり。フタをあけると、お米の香りもほどよく漂います。やはり過度な熱を与えていないせいでしょうか。
おいしさは、ひとことでいうと、とてもおいしい。
お米の甘みが感じられ、お米のひと粒ひと粒にしっかりと弾力があります。
普段筆者が使っている炊飯器(6年前に購入した10,000円前後の製品)と比べて、香り、味、食感、何もかもが違う印象。
実食して一週間が立ちますが、どんなご飯だったかが記憶に残っている、というおいしさでした。
本体は7.4kgと少し重めで、例えば後期高齢者や力が弱い子どもなどがカウンターなど高い場所に設置するにはやや注意が必要です。後期高齢者へのギフトの際は、設置してあげるとよいかもしれません。土鍋の重さは約Xgと一般的な内鍋に比べ重いといっても特に気にならないレベル。蓋を開けたときに水分がついてしまう本体側のフチには金属加工がされており、拭き掃除がしやすいのもよし。
食器洗い乾燥機にも対応していますし、内蓋がマグネット式着脱で取り扱いやすいのがよいですね。
エネルギー消費について、高級機は総じて最大消費電力が1000Wを超えます。そのため、延長コードを使用する際は1000Wに対応したものを用意する必要があります。
初期設定ではエコ炊飯となっており、消費電力は159Whとそこまで高くないものの、電気代は年間で2,270円(※)。筆者が普段使用している安価な炊飯器に比べ、1,000円強超えて割高。とはいえ省エネ基準は100%を達成し省エネマークを取得し、ただただハイスペックで電力を消費する電化製品ではないようです。
製品を製造する際のカーボンフットプリント(製造過程ででるCO2排出量)などその他の項目については記述なし。
フッ素コーティングのはがれについては5年間の保証があるので、万が一その状態になっても保証があることをお忘れなく。
※年間消費電力から電気代を換算したもの。公式サイトに掲載されている「年間消費電力量(kWh/年)」をもとに、1kWhあたり27円で算出しています。
ライタープロフィール
井上 綾乃:フリーランスの編集者。主に実用書の書籍編集、雑誌では動画制作やアウトドア関連、料理やお菓子などのレシピ連載などを担当。