すっかりワイヤレスイヤホンの主流になった完全ワイヤレスイヤホンですが、高機能、高価格帯の高級機種では有名メーカーのものがありますが、普及価格帯のものは無名の海外メーカーのものが多い、という印象でした。
その中で、ここ数年で急速に知名度をアップしてきたのがAVIOTです。
AVIOT完全ワイヤレスイヤホンを中心にラインナップしている日本のオーディオブランドで、女性でもフィットする形状やJ-POPなどの音源にマッチしたサウンドチューニングなど、日本人に最適化した使い心地になっているのが特徴です。
今回はそんなAVIOT製品のラインナップから、オススメの3機種をご紹介します。
すっかりワイヤレスイヤホンの主流になった完全ワイヤレスイヤホンですが、高機能、高価格帯の高級機種では有名メーカーのものがありますが、普及価格帯のものは無名の海外メーカーのものが多い、という印象でした。
その中で、ここ数年で急速に知名度をアップしてきたのがAVIOTです。
AVIOT完全ワイヤレスイヤホンを中心にラインナップしている日本のオーディオブランドで、女性でもフィットする形状やJ-POPなどの音源にマッチしたサウンドチューニングなど、日本人に最適化した使い心地になっているのが特徴です。
今回はそんなAVIOT製品のラインナップから、オススメの3機種をご紹介します。
2020年11月に発売されたモデルですが、その内包する機能は見劣りしないものです。耳にフィットする形状で外音を遮断するだけでなく、低音域のノイズを低減するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、地下鉄などでのリスニングでも快適に使用することができます。
さらに、外音取り込み機能のアンビエントモードがあり、駅などのアナウンスを聞いたり、店で店員とのやりとりの際にもイヤホンを外すことなく対応できるほか、電車を降りてホームを歩く際、人通りが多い場所などを歩く際など周囲の音に気を配る必要がある場合にも有用です。
イヤホンだけで最大10時間、ケース本体と合わせて最大50時間の再生に対応しているので、一度充電すると通勤時の使用などなら1週間は持つ計算です。IPX4レベルの防水性能で、急な雨やジョギングなどの運動時の使用にも安心なのも心強いところです。
肝心の音質は、バランス良く気持ちの良いサウンドが楽しめるもので、当初の予想からいい意味で裏切られたというのが最初の印象です。電車など騒音状態でアクティブノイズキャンセリングをONにすると、不快なノイズがすっと薄くなるのがわかります。AirPods Proなどのノイズキャンセリングではほぼ無音レベルまでバン!とノイズが無くなります。それが良いシチュエーションもありますが最初は違和感を覚えることもありますので、ある程度のノイズは残しつつも気にならないレベルまで下げてくれるのは嬉しい面もあります。コーデックも、AACやSBCの他に、aptX Adaptiveなどにも対応し、高音質な音楽再生にも対応しています。
当時のスペックと価格で言えばかなり頑張って機能を盛り込んだんだろうなという印象で、コスパ感はかなり高いと言えるでしょう。
TE-D01qは、今回紹介する3機種の中で最も新しく価格もリーズナブルなモデルです。7,000円台と1万円を割り込む価格なのに、アンビエントモード、アクティブノイズキャンセリングやIPX4相当の防水性能など、完全ワイヤレスイヤホンとしては「全部入り」と言って良い盛りだくさんな機能を内包します。
指輪ケースのような充電対応ケースに収められたイヤホンは、アクセサリーを彷彿とさせます。エッジのたったデザインがさらに「らしさ」を演出します。
イヤホン単体で11時間、ケース併用で33時間というバッテリーライフは、充電を意識しないで使い続けられるレベルです。
アクティブノイズキャンセリング機能は、他の機種同様「めちゃくちゃ効く」のではなく「気になるノイズが軽減される」レベルですが、ONにすると明確にわかる効き具合です。3モデル中で最もフィット感が高く、女性でも耳から外れにくいデザインだと思いました。
音質としては「クリアで軽快なサウンド」という印象です。反面低音域ややや中音域にかけての物足りなさというのもありますが、電車などの乗り物で移動中や、フィットネス中など、何かをやりながら音楽を聴くというシチュエーションにおいてはまったく問題ないレベルと言えます。スマートフォンアプリでイコライザーセッティングなども行えるので、物足りなさを感じる人は設定を追い込んで好みの音質に仕上げるものアリかと思います。
価格の割には機能も豊富で音質も満足できるもので、コスパ感はかなり高いと言えます。というか、レビューをしながら「もはや普段使いはもはやこれでいいんじゃないか?」と思ったのが正直な感想です。
イヤホン単体で18時間、ケース併用で最大60時間という長時間再生に対応し、IPX4に対応する防水性能を持ちます。最大-50dBと騒音低減レベルをうたっているようにノイズキャンセリング機能が強化されているのにも注目です。
3モデルの中では最も大きなボディで、フィット感は良いのですが耳から溢れる感じは最もありました。その分、音質は良く価格やスペックなどの詳細を確認しない、先入観のない状態一番音質がいいなと思ったのはこちらのモデルでした。
実際の音質は、高音から低音までまんべんなく出ているという印象で、「BGMを鳴らしておく」というよりも「音楽を楽しむ」という向き合いを求めてくるモデルだと感じました。
こちらもアプリでイコライジングできたりしますが、元々あまりEQをいじらないというのもあるのですが、こちらのモデルは標準セッティングが最もいいバランスなのではないかと思いました。
ここまでの出来ならaptXに対応して欲しかった面もありますが、iPhoneで聴くならどの道対応していないのでその分安くなってありがたいという本音もあります。もちろん、他メーカー含めてより高価でより高音質なモデルはありますし、過去に紹介したSONYの「WF-1000XM4」は、2021年No.1完全ワイヤレスイヤホンなのは揺るがないのですが、万人がそこまで求めるかというとそうではないので、1万円クラスの価格帯で電車移動などノイズの多い外出先での使用が多く、音質を求めたいという人にはジャストマッチなモデルと言えるでしょう。
今回ご紹介のAVIOT3モデルは、普及価格帯の完全ワイヤレスイヤホンは、音質には期待できないのでは?という常識を覆すもので、さらにノイズキャンセリング機能など多機能化、高音質化が進んでるなというのが正直な感想でした。数年前までは、この価格帯で満足できるモデルをあれこれ探すくらいならワンランク上のモデルから選んだ方が結果的にコスパが良いというイメージでしたが、最近のモデルは侮れないと感じました。
AVIOTのラインナップに好感が持てるのは、日本人がよく聴くジャンルや使用するシチュエーションを意識した機能、チューニングになっているというところです。公共交通機関での移動が多いので、ベースモデルにもノイズキャンセリング機能があったり、J-POPから洋楽、クラシックまで幅広いジャンルに対応するなど、他のメーカーではあまりやらない部分に力を入れてるなと感じます。
もちろん、好みは千差万別ですので必ずしもマッチしない人もいるかもしれませんが、より上位のモデルも試してみたけど自分にしっくりくるイヤホンが見つからなかったという人は、もしかしたらマッチする可能性が残されているかもしれませんし、初めて完全ワイヤレスイヤホンにチャレンジしたいという人には、損はしないコスパの良さかと思います。
ライタープロフィール
戸津 弘貴 :iPod Styleという音楽プレイヤーやヘッドホンなどを紹介する情報サイトを立ち上げてライターデビュー。現在は、スマートフォンやカメラなどのガジェットやアウトドア、防災関連のライターとして活動中。