数年前に登場し、骨伝導ヘッドホンの代名詞までになったのがAftershokzです。モデルチェンジを繰り返し、コスパに優れたヘッドセットで、骨伝導って音質が良くないんじゃ？篭った音で普段使いには向かないのでは？という疑問や不安を吹き飛ばすくらい普通に使えるヘッドホンです。

骨伝導とはいえ全く音漏れしないわけでなく、装着している人のすぐそばで耳をそば立てればかすかに聞こえるかなという感じですが、エアコンの音など日常のノイズがあれば気づかないレベルです。

29gという重量は耳掛け式のヘッドホンとしては軽量で長時間の使用でも気にりません。作業用BGMをかけながら、電話がかかってきたりオンラインミーティングの時に通話するという用途には最適です。

ブームマイク付きの骨伝導ヘッドセットで、風が吹いたり騒音がある場所での通話にも強いモデルがこちら。

人間の声に特化した集音特性とノイズキャンセリング機能により、話者の声を明瞭に届けてくれます。オンラインミーティングで声が聞き取りにくい人、ノイズが多い人にこのモデルを勧めて使ってもらうようにしたところ劇的に音声が改善したので、変にマイクに凝るよりは断然オススメできるモデルと言えます。

ワイヤレスのヘッドセットなので移動中や外出先でも使用できますので、通話（会話）メインであればこれ以外ないモデルと言えます。

骨伝導式の良さはわかったけれど、完全ワイヤレス式のイヤホンがいいという人にはこちらのモデルがオススメです。

ユニークな装着方法は、完全ワイヤレスで骨伝導式を実現するために理にかなった形状で、なおかつ装着感も兼ね備えています。

独自の形状ゆえに慣れるまでは装着に時間がかかりますが慣れてしまえば一般の完全ワイヤレスイヤホン並みに着脱できます。耳に挟み込むような感じなので、不意の落脱が起こりにくいのもポイント。

移動が多い人にもオススメの機動性が高いモデルです。

骨伝導方式を一度試してみたいけれど、もし自分に合わなかったら・・・という人には、最強コスパの骨伝導イヤホンをおススメします。

お手頃価格帯ですが、骨伝導ヘッドホンとしての基本は押さえてますので最初の１台、ステップアップした後でも予備としても十分使えるクオリティです。上位の機種を知ってしまうと気になる点は見えてきますが作業用BGMを聴きながらというながら使用がメインであれば十分な性能です。

子供用モデルがあるのもユニークです。若年性難聴など、子供の聴覚保護に関して近年注目されてきていますので、長時間ヘッドホンやイヤホンで耳を塞ぐのは避けたいという聴覚保護の観点からも活用してほしいと思います。

骨伝導方式のイヤホン、ヘッドホンは一定周期で話題になるのですが、音質面などに課題があって次第に話題にならなってゆくという歴史がありました。数年前に再びブームが来て、ようやく実用レベルになったかなという印象です。もちろん、改善の余地はまだまだあるのでが、物珍しさで終わらない、その機能を必要とする人たちにまで浸透しつつあるのが今回感じています。今後のバージョンアップが楽しみな製品ジャンルですね。

ライタープロフィール

戸津 弘貴 ：大手インターネットプロバイダーやアップル社のテクニカルサポートを経てソフトウェアやネットワーク製品の商社でマーケティング業務に携わる。iPod発売後にiPod Styleという音楽プレイヤーやヘッドホンなど音響機器関連を紹介する情報サイトを立ち上げてライターデビュー。現在は、音響製品だけでなくスマートフォンやカメラなどのガジェットやアウトドア、防災関連のライターとして活動中。