前モデル「WF-1000XM3」からおよそ2年がたち、
満を持して登場となった「WF-1000XM4」は、
待望のLDAC対応や大幅に小型化されたケースやボディ、
ノイズアイソレーションイヤーピースというイヤーピースの採用など、
前モデルから大幅に改良されています。
WF-1000XM3ユーザの方はもちろん、
WF-1000XM3を買おうと思っていた人や
ノイズキャンセリングの完全ワイヤレスイヤホンを
検討していた人にとっても、
その性能はきになるところです。
今回は、そんな最新完全ワイヤレスイヤホン
「WF-1000XM4」の速報レビューをお届けします。
前モデル「WF-1000XM3」からおよそ2年がたち、
満を持して登場となった「WF-1000XM4」は、
待望のLDAC対応や大幅に小型化されたケースやボディ、
ノイズアイソレーションイヤーピースというイヤーピースの採用など、
前モデルから大幅に改良されています。
WF-1000XM3ユーザの方はもちろん、
WF-1000XM3を買おうと思っていた人や
ノイズキャンセリングの完全ワイヤレスイヤホンを
検討していた人にとっても、
その性能はきになるところです。
今回は、そんな最新完全ワイヤレスイヤホン
「WF-1000XM4」の速報レビューをお届けします。
もくじ
アプリで細かい設定が可能
今回のWF-1000XM4では統合プロセッサー「V1」が搭載され、処理能力が向上しています。
WF-1000XM3では時として(環境によって)
ノイズキャンセルの効きが悪い(風切り音の処理が逆にノイズになるなど)場合がありましたが、
WF-1000XM4ではキャンセル能力そのものは弱くなるが
風切り音の不快な音をカットするなど総合的に「心地よさ」を提供してくれるように感じました。
会話を検知して自動で楽曲の再生を停止する「スピーク・トゥ・チャット」機能など
スペックを見比べているだけでは大したことないなと思っていた機能も、
実際に効果が発揮される体験をすると「これは便利!」と思えます。
個人的に嬉しいポイントはLDAC対応です。
LDACはBluetooth上で最大96kHz/24bitを伝送できるコーデックで、
SONYではXperiaやおよび多くのウォークマンシリーズに搭載されています。
多くの高音質イヤホンで採用されるaptX HDには対応しませんが、
aptX HD が48kHz/24bit、最大576kbpsまでとなるのに対して
96kHz/24bitに対応するLDACのほうが「真のハイレゾ対応」機器と言えるでしょう。
新採用のノイズアイソレーションイヤーピースによって
高い遮音性と装着感を実現するのとあわせて、
オーディオルームを持ち歩くような感覚になります。
前モデル「WF-1000XM3」(右)とのサイズ比較
発売と同時に長期間品切れが続き、
今でも同じカテゴリーでの人気を独占しているAirPods Proですが、
「WF-1000XM4」の登場でその座を明け渡すのでしょうか?
正直なところ、装着のしやすさと長時間使用した際の快適さはAirPods Proに軍配が上がります。
WF-1000XM4はその高いフィット感が逆に長時間会話するウェブミーティングなどの際、
会話中に(口を動かすことでの)装着感がだんだん緩くなる現象も見られたのと、
環境音(外音)取り込み時の再現性もAirPods Proの方がより自然な感じでした。
一方で、WF-1000XM4の「スピーク・トゥ・チャット」など使用者の行動に応じて再生を停止したり、
ノイズキャンセリングモードなどを変更するアシスト機能は、
かゆい所に手が届く感じでかなり快適でした。
ノイズキャンセリングの効き具合もよく、
幅広い音域でノイズを消してくれているように感じます。
肝心の音楽再生機能としては、WF-1000XM4が圧倒的だといえます。
LDACに対応したスマートフォン、デジタルオーディオプレイヤーと接続した場合はもちろん、
対応していないiPhoneなどの機器でもその性能は明確に発揮されます。
iPhoneでの再生はAACで再生されますが、
SONYの高音質化技術「DSEE Extreme」を効かせるとワンランクアップしたサウンドが楽しめますし、
高いフィット感からくる遮音性なども音楽への没入感を高めてくれます。
電車の中で聴き入ってしまうと、うっかり乗り過ごしてしまうかもしれません。
最近ではリモートワークがメインの人はもちろん、
そうでなくともオンライン会議の回数が増えました。
オンライン会議用にヘッドセットを導入する人も増えましたが、
ヘッドホンのように頭にかけて使うタイプは
長時間の会議には重くて疲れてしまう場合があります。
WF-1000XM4は、7.3gと軽量で、
見た目にも耳に収まる形状なのでヘッドセットが目立ちません。
WF-1000XM4の装着イメージ
遮音性が高く、マイクの性能も良いので、
外で車が走る音や工事などの音があっても会議の邪魔になりませんし、
タブレットやPCの内蔵マイクで話すよりも明瞭度が高いという評価が得られました。
一方で、遮音性が高いゆえに、
ついつい会議の際の声が大きくなりがちになるようで、
家族がいる場合には声の大きさにも気をつけたいところです。
気軽に買うというわけにはいかない価格帯の「WF-1000XM4」ですが、
高音質だけでない様々な性能が詰まっており、満足感は非常に高いものでした。
ノイズキャンセリング機能は、
まだまだリモートワーク も続きそうな現在の状況において、
仕事に集中するのに最高の環境が得られるだけでなく、
現在の状況が落ち着いて通勤通学が日常になったとしても、
街中のノイズを和らげてくれることでしょう。
普段はiPhone 12 Pro MAXにAirPods Proの組み合わせの筆者ですが、
今回WF-1000XM4を使ってみて思ったのは「WF-1000XM4をずっと使い続けたい!」という感想でした。
LDAC再生のためにAndroidスマートフォンを使いましたが、
こちらをメインのスマホにしてしまおうかと思うくらいでした。
LDAC対応のスマートフォン、オーディオプレイヤーをお持ちの方はもちろん、
iPhoneなどそれ以外のスマートフォンユーザーの方であっても、
今使っているイヤホンより高音質なものが欲しいという、
特に音楽鑑賞メインの方にはオススメなイヤホンです。
また、リモートワーク などで静かな作業環境を求めている人にとっても、
わざわざ意識した操作をしなくとも快適な環境を整えてくれるという意味でも
検討に値する製品と言えるでしょう。